外免切替とは、外国で運転免許証を取得している人に日本の運転免許証を付与する制度です。
これまでは、非常に緩やかな試験で切替が可能となっていました。
・・・(続きはこちら) 外免切替とは、外国で運転免許証を取得している人に日本の運転免許証を付与する制度です。
これまでは、非常に緩やかな試験で切替が可能となっていました。
しかし、日本の運転免許証を取得した外国の方の交通事故が多発している原因の一つが外免切替の制度にあるとの批判もあり、制度の見直しが始まっています。
具体的には、道路交通法の一部を改正する内閣府令案が今年の7月10日に公表され、7月11日から8月9日までがパブルックコメント(一般の方が意見を提出できる)の実施期間とされ、10月1日の施行に向けて手続きは進んでいるところです。
外免切替厳格化の主な内容は、➀住所について、これまでは、宿泊施設などを住居として届けることが可能でしたが、住民票の提出を必須とする予定です。
これにより日本に短期滞在の予定しかない観光客等が容易に運転免許を取得することが困難となります。
②試験については、これまで10問の○×式で7問正解すればよかったものが、50問で45問正解しなければならなくなる予定です。
③技能試験は、運転の技能だけではなく、歩行者がいる横断歩道や踏切などでの停止などが重視されることになる予定です。
以上のような変更点をからは、厳格化といっても、これまでがあまりにも容易過ぎたとも思えます。
日本は、他国と比べると歩行者優先のルールが徹底している国だそうです。そのような意識が強くなく、人が車を避けるのが通常の国もあります。
そのような国から来日した方が標識の意味もよくわからず自動車を運転したら事故は増えていくことは目に見えています。
もし、これまで日本では容易に免許が取れることに魅力を感じて日本を観光先に選んでいた方がいたのであれば、そのようなインバウンドの需要は減るかもしれません。
ただ、逆にこれから多くの外国籍の方を受け入れられる国になるためには、必要不可欠の制度変更であることは間違いないと思います。
私が勤務する事務所があるつくば市の周辺は、車社会の地域です。自分自身も安全、慎重な運転を心がけていきます。